野球仲間が支え血液がん克服、夢かなえ教壇へ(読売新聞)

 血液のがんと闘いながら野球を続け、高知大を今春卒業した戸田浩司さん(23)(高知市)が、長年の夢をかなえて高知市立春野中学の国語教諭になった。

 死の恐怖におびえながら入院生活を送った時期もあったが、骨髄バンク登録運動を広げた野球部の仲間らに支えられ、発病から1年で病を克服、大学野球のマウンドにも立てた。「生きる喜びを、子どもたちに伝える」。7日の始業式と入学式に臨んだ戸田さんは、生徒らに誓った。

 戸田さんは土佐中、土佐高の野球部でエースなどで活躍し、2005年に高知大に入学したが、その年の9月に慢性活動性EBウイルス感染症による血液腫瘍(しゅよう)を発症。骨髄のドナーが見つからず、高知大野球部や母校の仲間らが「骨髄バンク8万人登録運動」を始めた。「僕は生きたい」という戸田さんのメッセージは多くの人の心を打ち、巨人の原辰徳監督や阪神の藤川球児投手らも登録した。

 適合者は見つからず、06年、リスクのある弟の造血幹細胞を移植する手術に踏みきり、激しい拒絶反応に耐え、同年10月に復学。翌年2月には野球部の練習を再開し、四国六大学野球で投手として登板するまでに回復した。

 教師の夢は中学生の頃から。「死の恐怖を経験した自分だから、命の大切さを伝えられる。もし、死んでしまいたいと思う子どもがいれば、経験を話してあげたい」。09年9月、教員採用試験に合格した。

 バンクに登録した高校時代の野球部の仲間らが、ドナーとして骨髄を提供し、助かった人もいる。戸田さんは「たくさんの人が動いてくれた恩返しを」と、今も骨髄バンクの説明員としてドナー登録会へ足を運ぶ。

 体育館での始業式で新任教諭として紹介された戸田さんは、「あいさつ」に代えて自作の詩「夢」を朗読した。「青春は一瞬だ 永遠の友に出会い、大いなる恋をしろ そしてどでかい夢を持て――」。1年3組の担任と野球部顧問を務めることが決まった。

両親刺し母死なす、長男「働くように言われ」(読売新聞)
同居女の長男虐待死に懲役8年=「常習的虐待の一環」−旭川地裁(時事通信)
舛添氏、新党に不参加、自民役職にもつかず(産経新聞)
都立高定時制で初の追加募集 思わぬ人気に枠拡大(産経新聞)
「奥西死刑囚の釈放を」=支援者ら要請、名張毒ぶどう酒事件(時事通信)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。